普段から寒い極寒の地長野県に住む友人が、先日奈良県の方に仕事で出かけた時の話です。
長野県では冬場は普通に朝の最低気温が-10℃になる日もしばしばの極寒の地ですが、基本的に外に出かける時は車で移動する事が多いので、薄着で出かけてくる人の方が多いと言う現状があります。
また、徒歩や自転車で出かける場合でも、歩いていると暑く成るのでダウンがボワボワ入った厚手の上着を着て出かける人をそんなに見ない世界だそうです。
ダウンが凄い厚ぼったい上着を着ている人の多くが、周辺の高い山に登りに行く人などの登山客中心だそうなので、元から寒い地域で生まれ育っている人の多くは、よっぽどの寒い日以外は厚ぼったい上着を着て外に出る事は無いそうです。
ところが、そんな地域から関西地方に出かけてみると、朝の最低気温も頑張っても-3℃程度までしか下がらないような地域であるにも関わらず、これから雪山登山ですか?と聞きたくなる程の厚着をしている人が街を闊歩している光景を見て、それだけで汗が出てきたそうです。
ちなみに友人は電車で奈良県まで移動して行ったのですが、長野県内が過ぎて愛知県に入って行った所から急に車内の暖房が暑い設定になって行って、割と薄着で出かけたのに汗がじんわりと滲むような暑い車内になって行ったのに、厚手の上着を着ている人が多くて辟易したとも言っていましたね。
この車内の暖房が厳しい状況は関西に入っても続き、と言うかむしろ関西の方が暖房の温度設定が暑過ぎて、冷たい飲み物のペットボトルを何本も飲んだそうです。
つまり、基本的に冬場の朝の最低気温や日中の気温が長野県などの極寒地域よりも暖かめの地域ほど、電車の中の暖房がキツかったと言う事になるでしょう。
それにしてもどうして、日頃からそれ程寒くはない地域の方が暖房の設定温度が高かったり、厚手の上着を着ていても汗もかかずに平然としていられるのか?と言うと、多分それまでの生活環境がずっとコレで、本当に寒い極寒地域で暮らしている時の状況を想像できないからだと考えられます。
しかも身体が寒い世界の事を知らないので、関西の冬の寒さがデフォルトの寒さとして記憶してしまっているので、それで分厚い上着を着ていても特に問題無く活動出来てしまうのです。
なので、関西方面に住んでいる人が何らかの用事または旅行で冬の長野県に着た暁には、寒くて観光するのも一苦労する可能性が高いかも知れませんね。
ただ、見た目薄着に見える長野県の人の防寒対策ですが、見た目は薄い上着なのですがその下に薄い防寒下着を何枚も重ねて着ている人が多いので、完全に薄着と言う訳では無かったりすると言う種明かしで終わります。